マイクロQRコードの大きな特長は、切り出しシンボルが一つである事です。QRコードの場合、3つの角に切り出しシンボルを配置しているので、ある程度の大きさを必要とします。
また、QRコードでは最低4セル分のマージンがコードの周りに必要でしたが、マイクロQRコードの場合、2セル分のマージンが確保できれば十分です。このような構造により、マイクロQRコードは、QRコードよりもさらに小さなスペースへの印字を可能としています。
マイクロQRコードは、格納できるデータ量はそれほど多くありません。(数字で最大35文字)
QRコードと比べると、コードサイズに対して効率よくデータを収納できるため、データ量が増えてもそれほどコードが大きくなりません。(右図)
マイクロQRコードは、バージョンM1〜M4までの4つのバージョンがあります。最大バージョンのM4でもQRコードバージョン1よりも格納できるデータ量は少なくなっています。
マイクロ QRコードの各バージョンと最大入力文字数表
(参考:QRコード Ver.1のデータ量)
マイクロQRコードはQRコードと同様に仕様を公開し、かつマイクロQRコードについてデンソーウェーブが保有する特許(特許第2938338号)の権利行使を行なわないことを宣言したオープンなコードです。