バージョンとセルサイズが決定すると、QRコード自身の大きさも決まります。実際に運用するためには、さらにコードのまわりにマージン(余白)を確保してください。
マージンとはシンボルの4辺を囲む、何も表示されない領域です。上下左右、それぞれ4セル分以上の確保が必要です。
マージンまで含めた最終的なコード領域の求め方の例を示します。
(例)英数50文字をQRコード化した場合
- 誤り訂正レベルを標準の「M」とします。
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各バージョンと最大入力数の表から、バージョンを求めます。(英数字のところとレベル M の交差するところを見ます )
→50文字以上格納できる「バージョン 3」となります。(バージョン 2のMでは38文字しか入らないためです )
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プリンタの解像度を 400dpiとします。→4ドット構成で印字した場合、0.254mm となります。
(計算式:25.4mm/inch ÷ 400dpi × 4dot/セル = 0.254mm/セル )
- バージョン 3=29セルなので、QRコードの大きさは、29セル×0.254mm/セル = 7.366mm
- マージンを4セル分確保します。7.366mm+0.254mm/セル×8セル = 9.398mm
つまり、1辺が9.398mmの正方形スペースが必要なコード領域となります。
上記のような過程を経て得たQRコードの領域が、印字したいスペースに収まらない場合、以下の3点をご検討ください。
- バージョンをさげる。
- セルサイズを小さくする。
- QRコードを分割する。